本の収納が増えすぎた時の対策|やめる仕組みで本棚をスッキリ保つ

本棚から本を選んで整理している様子を表した温かみのあるイラスト 収納・片付け
この記事は約7分で読めます。

本棚から溢れた本が床に積みあがっていませんか

本棚の一番上の段には本が横向きに詰め込まれ、床にはさらに本の山ができている。読みたい一冊があっても、どの山に埋もれているのか分からず、結局また同じ本を買ってしまった。そんな経験はありませんか。

本は油断するとあっという間に増えていきます。1冊読み終えるたびに新しい本を買い、増えた分だけ棚を圧迫していく。気づけば本棚の前に山ができていて、掃除機をかけるのも本を避けながら、という状態になっている人も少なくないはずです。

本が増える流れそのものを断ち切らない限り、収納グッズをいくら足しても焼け石に水です。今回紹介するのは、定番の収納テクニックを片っ端から試すやり方ではありません。「これはやる」「これはやらない」を先に決めて、疲れて帰ってきた夜でも崩れない仕組みだけに絞り込んだやり方です。

本棚を増やすのはやめた。まず『増やさない』ルールを先に決める

本が増える一番の原因は、収納スペースが足りなくなるたびに棚や収納ボックスを追加してしまうことにあります。追加すればその分だけ本を置ける余地ができ、結局また増える。この悪循環を断つには、「本棚はこれ以上増やさない」と先に決めてしまうのが近道です。

たつろん
たつろん
賃貸1K8畳でクローゼットが1つしかないので、そもそも本棚を増やす選択肢がありませんでした。その代わりに決めたのが「1冊買ったら1冊手放す」というルールです。

冊数の上限を先に決めてしまえば、増えた分だけ何かを手放すしかなくなります。そうすると自然と本棚の中身が入れ替わっていくようになりました。

収納場所そのものの環境にも注意する

本を置く場所を選ぶときは、湿気にも気を配る必要があります。棚を増やす前に、そもそも今の置き場所が本に向いているかどうかを見直すのも、遠回りに見えて効果的な対策です。

たつろん
たつろん
以前住んでいた部屋は結露がひどくて、窓際に平積みしていた文庫本の表紙が波打ってカビが生えてしまったことがあります。それ以来、本は外壁側の窓際には絶対に置かない、と決めています。

窓際や外壁に面した棚は結露が起きやすく、本にとっては特に相性が悪い場所です。収納量を増やすことより先に、置き場所の環境を見直すほうが、結果的に本を長持ちさせられます。

全部を電子化しようとしない。紙で残す本を先に決める

本を減らす方法としてよく紹介されるのが電子書籍化ですが、本棚の中身を全部スキャンして電子化しようとするのは、正直続きません。書類や取扱説明書なら迷わずデジタル化できても、1冊ずつ裁断してスキャンする作業は思った以上に時間がかかります。疲れて帰った夜にやる気力は、まず残っていません。

そこで優先順位をつけることにしました。今後読み返す可能性が低い実用書やビジネス書、情報が古くなる雑誌は、電子版があれば買い直すか、そのまま手放す候補にする。逆に何度も読み返したい小説や、装丁ごと手元に置きたい本は紙のまま残す、という具合です。

全部を電子化しようとせず、「紙で残す本」だけを先に決めておくと、1冊ずつ判断に迷う時間そのものが減ります。すべてをやろうとする方法より、判断の回数を減らす方法を選んだほうが、結局は長く続きます。

紙で保管する本を選別している様子を示す、本棚から本を選ぶ人物のシンプルなイラスト。

収納ケースの奥にしまわない。『見える収納』だけにする

収納スペースを確保しようとして、蓋つきの収納ケースに本を詰め込み、棚の奥やクローゼットの上段にしまい込む人もいるでしょう。ですが、奥にしまった本は「存在そのものを忘れる」というのが一番の問題です。

たつろん
たつろん
クローゼットの奥に収納ケースを押し込んだら、中身を2年間一度も開けなかったことがあります。本も同じで、奥にしまうと存在ごと忘れます。今はカラーボックスに背表紙が見える状態で並べるだけにしています。

本は背表紙が見える状態で並んでいて初めて「読みたい本」として認識されます。奥にしまった時点で、その本はもう読まれることのない本になっていると考えたほうが現実的です。だからこそ本の収納には奥行きのあるケースを使わないと決めています。カラーボックスやオープンな棚に、背表紙が見える形で並べられる分だけを、本の総量の上限にしています。

見える収納だと総量にも気づきやすい

奥にしまうと総量そのものが見えなくなり、増えていることにすら気づきにくくなります。見える収納にしておけば、棚がぎゅうぎゅうになった時点で「そろそろ手放す本を選ぶ時期だ」と一目で判断できるようになります。

手放すタイミングを固定して、判断の回数を減らす

「1冊買ったら1冊手放す」ルールを決めても、実際に手放す本を選ぶタイミングを決めておかないと、なかなか実行には移せません。本を買うたびに毎回「どれを手放そうか」と本棚の前で悩んでいると、それ自体が面倒になって続かなくなってしまいます。

たつろん
たつろん
「1冊買ったら1冊手放す」ルールは決めただけでは続かなかったので、新しい本を買った日にその場で本棚から1冊選び、前の晩から玄関ドアノブに掛けているゴミ袋の隣に置いておく、という手順にしたら忘れなくなりました。

手放す本を選ぶタイミングを「新しい本を買った日」に固定してしまうと、判断すること自体を先延ばしにしなくなります。売るかどうかで迷うくらいなら、まず玄関に置いておいて、翌週末にまとめて古本の買取に出すだけでも十分です。細かいルールを増やすより、判断のタイミングを1つ決めるほうが続きます。

ベッド下や押し入れの奥にしまい込むのはおすすめしない

本棚がいっぱいになると、次に考えるのがベッド下や押し入れの奥といった「普段は目に入らない場所」への収納です。空間としては確かに余っているので、つい詰め込みたくなります。ですが、この方法はあまりおすすめできません。

たつろん
たつろん
ベッド下収納は一度試したことがあるのですが、ホコリがひどくて早々に挫折しました。

床に近い場所は空気が動きにくく、ホコリだけでなく湿気もこもりやすい環境です。本にとってはどちらも避けたい条件が揃っています。さらに、しまい込んだ本は「見える収納」の考え方から外れてしまうため、存在を忘れて結局読まれないまま溜まっていくことになります。デッドスペースは空間としては空いていても、本の置き場所としては向いていない場所だと考えたほうが無難です。

どうしても収納場所が足りない場合は、押し入れやベッド下ではなく、まず手放す本の量を見直すほうが先です。空いている場所を埋めることを考えるより、そもそも置く本の総量を減らす方向で調整したほうが、結果的に掃除の手間も増えません。

本の重さで棚や床を傷めないための注意点

本は1冊あたりは軽くても、数十冊、数百冊とまとまると相当な重さになります。収納の量ばかりに気を取られていると、棚や床への負担を見落としがちです。

特に注意したいのが、組み立て式のカラーボックスや、耐荷重の低いオープンラックです。こうした棚は板1枚あたりの耐荷重が決まっており、限度を超えると板がたわんだり、最悪の場合は棚自体が壊れてしまうこともあります。文庫本や新書のように薄い本を隙間なく詰め込むと、見た目以上の重さになっていることが多いので、購入時に耐荷重の目安を確認しておくと安心です。

重い本ほど棚の下段に置く、というのも基本的な考え方です。上段に重い本を集中させると棚全体が不安定になりやすく、地震の際にも本が飛び出しやすくなります。全集や写真集のように重量のある本は下段や床に近い位置にまとめ、軽い文庫本やコミックは上段に置く、という配置だけでも棚への負担はかなり変わります。

床への影響も同様です。賃貸の部屋では床の耐荷重を意識する機会が少ないですが、本棚を1か所に集中させるより、複数の場所に分けて置いたほうが、床の一部分にだけ負荷が集中するのを避けられます。収納量を増やす前に、まず今ある本棚の置き方や配置を見直すだけでも、棚や床を傷める前に対策できることは意外と多いものです。

まとめ

本が増えすぎて収納に困る根本の原因は、「増える分だけ収納を足す」という発想にあります。棚を増やす、収納ケースを買い足す、電子化も収納も全部頑張る――そうやってすべてをやろうとすると、疲れて帰ってきた夜には続きません。

今回紹介したのは、本棚を増やすのをやめる、全部を電子化しようとしない、奥行きのある収納ケースを使わない、という「やらないこと」を先に決めるやり方です。そのかわりに、1冊買ったら1冊手放すルールと、手放すタイミングを固定する仕組みだけに絞り込みました。

まあ、これくらいの割り切りで十分、本棚はスッキリした状態を保てます。無理のない範囲で、まずは1つだけ、置き場所の見直しか手放すタイミングの固定から試してみてください。積み上がった本の山も、仕組みひとつで確実に減らせます。


関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました