賃貸で地震の家具固定、僕がやることとやらないことの優先順位

家の中で地震に備えて家具をロープで固定している人の様子を描いたイラスト 住まい・DIY
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テレビや本棚が倒れる映像を見て、部屋を見回してしまう

ニュースで家具が倒れる映像が流れた瞬間、思わず自分の部屋を見回してしまう。そんな経験はありませんか。本棚は突っ張り棒だけで本当に持ちこたえるのか、テレビは台に置いたままで平気なのか。一度気になり始めると、なかなか落ち着かないものです。

とはいえ、賃貸だとそこで手が止まってしまいます。壁に穴を開けてL字金具でビス留めする、という一番確実そうな方法がそのまま使えないからです。原状回復にどのくらい費用がかかるか分からず、結局何も対策しないまま先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。

家具の固定は、「賃貸だから何もできない」わけではありません。ただし定番の方法をすべて真似ようとすると、どこかで必ず詰まります。まず「賃貸ではやらない」と決めることから始めたほうが、かえって動きやすくなります。

賃貸で最初にやらないと決めたこと

賃貸で家具固定に手をつけるなら、最初に「選択肢から外す方法」をはっきりさせておくのが近道です。使えない方法を延々検討する時間をなくすだけで、迷いがぐっと減ります。

ビス留め前提の金具は選択肢から外す

L字金具やチェーンで壁や柱に固定する方法は、地震対策として効果が高いとされています。ただ賃貸では、壁の下地にビスを打つこと自体が契約で禁止されているケースが少なくありません。効果が高くても実行できない方法を検討し続けるのは時間の無駄なので、最初にこの選択肢は外しておきましょう。

突っ張り棒だけに全部を任せない

突っ張り棒式の転倒防止グッズは工事不要で手軽ですが、天井の強度によって効果に差が出ると言われています。木造アパートなど天井が石膏ボードの場合、突っ張り棒一本で安心しきるのは心もとないところです。そのため、他の固定方法と組み合わせる前提で考えるのがおすすめです。

たつろん
たつろん
うちの壁も画鋲がNGな賃貸で、規約を確認したらビス留めはもちろん論外でした。棚や家具を壁側に固定する時は、マスキングテープを下地にして両面テープを重ねる方式にしていますが、これは転倒防止グッズを壁際に貼る時も同じ考え方で使っています。

何が使えて何が使えないかを最初に線引きしておくと、その後の商品選びで迷わなくなります。「これは賃貸でも大丈夫」と分かっているものだけを見ればいいので、比較検討の時間もかなり削れるはずです。

全部は無理なので、優先順位を決める

家にある家具をすべて固定するのが理想でも、仕事終わりの平日夜にそこまで手を回すのは正直厳しいものです。だからこそ「どこから固定するか」の優先順位を、あらかじめはっきりさせておくことが欠かせません。

最優先は寝ている場所の周り

就寝中は身動きが取れないため、まず寝室や布団の周りの安全を確保することを最優先にしています。背の高い家具は置かないのが一番ですが、すでに置いてある場合は真っ先に固定すべき対象です。頭の上に倒れてくる可能性がある家具は、他のどれよりも先に手を付けたいところです。

次に倒れたら被害が大きいもの

テレビや背の高い本棚、食器棚のように重量があって倒れると通り道を塞いでしまうものは、次の優先度になります。逃げる経路を確保するという意味でも、玄関や通路周りにある家具は早めに手をつけたほうが安心です。

引き出しの中身や小物は後回しでいい

食器の飛び出し防止や引き出しのロックも本来は対策の一つですが、命に直結する優先度ではありません。時間がある時に対応する程度で十分でしょう。すべてを同じ熱量でやろうとすると続かないので、あえて後回しにする範囲を最初から決めておくのがコツです。

実際に使っている固定の組み合わせ

賃貸で使えると判断した方法は、突っ張り棒と粘着ジェルパッドの併用です。突っ張り棒で家具の上部を天井方向に固定しつつ、底面には粘着ジェルパッドを挟んで滑り出しを防ぐ、という二段構えにしています。片方だけに頼るのとは、安心感がまるで違います。

たつろん
たつろん
以前、蛇口のパッキン交換で初めてモンキーレンチを買ったことがあって、それ以来多少のDIYには抵抗がなくなりました。家具の固定もてっきり道具が必要だと思っていましたが、実際は粘着ジェルパッドをテレビ台と家具の間に挟むだけで、ドライバー一本も使いませんでした。

テレビは重量があるので、台自体が動かないよう底面にジェルパッドを貼り、テレビ本体もベルト式の固定具で台に留めています。本棚は上部を突っ張り棒で固定した上で、底面の前側にも滑り止めのジェルパッドを一枚追加しました。上と下、両方から動きを止めるイメージです。

家具転倒防止グッズは種類が多く、どれも「これ一つで安心」とうたわれています。ただ、うちでは一つの器具に頼らず組み合わせる方針にしてから、家具がわずかに動いた形跡を見かけることがなくなりました。

ジェルパッドとベルト式ストラップでテレビを固定し、突っ張り棒とジェルパッドで書棚を安定させた寝室。

固定したまま放置しないための仕組み

固定具は設置した瞬間が一番の油断どころです。粘着タイプは経年でずれたり、突っ張り棒は微妙な傾きで緩んだりします。「定期的に見る」というルールだけだと確実に忘れてしまうので、既存の習慣に組み込むことにしました。

たつろん
たつろん
寝る前に翌日の持ち物を準備する習慣があるので、そのタイミングに合わせて月初めだけ家具の固定具を手で押して緩みがないか確認するようにしています。新しい習慣を作らず、既存の習慣に混ぜてしまうのが忘れずに続けられる一番の方法だと感じています。

家具そのものを減らすという発想も有効です。持ち物を最小限にすれば、そもそも固定する対象自体が減り、管理の負担も軽くなります。「持たない」方向に倒すことも、地震対策の一つの答えだと思っています。


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まとめ:やらないことを決めれば、賃貸でも動きやすくなる

賃貸での家具固定は、定番の方法をすべて試そうとすると必ず壁にぶつかります。まずビス留め前提の金具のような「使えない方法」を外し、次に寝ている場所の周りや倒れたら被害が大きい家具から優先的に固定する。この順番で考えるだけで、驚くほど動きやすくなります。

実際に組み合わせているのは突っ張り棒と粘着ジェルパッドで、片方だけに頼らず二段構えにすることで安心感がまったく変わりました。固定具は設置して終わりではなく、既存の習慣に緩み確認を混ぜ込むことで、忘れずに続けられています。

完璧にすべてを固定するのが理想だとしても、日々の生活の中でできることには限りがあります。だからこそ優先順位をつけて「ここだけは絶対にやる」を決めておく。それだけで、賃貸でも十分に地震への備えは作れます。難しく考えすぎず、まずは寝室まわりから見直してみてください。


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