花粉症対策にバナナが良いと聞いて試してみたら、逆に症状が悪化した!!
こういう声、ネット上でよく見かけます。
バナナが花粉症の症状を和らげる効果を持っているのは確かです。
しかし、ある特徴を持った人がバナナで花粉症対策しようとすると、逆に悪化してしまうのです。
いったい、どんな特徴を持った人たちが、バナナによって花粉症を悪化させてしまうのでしょうか。
ブタクサ花粉症の人はバナナを食べちゃダメ!!
「ブタクサ花粉症」の人は、バナナを食べることでアレルギー反応が出てしまうことがあります。
これはブタクサ花粉症の原因物質とタンパク質の構造が似ているからだそうです。
体が間違って撃退しようと、免疫反応を出しちゃうんです。
唇や口の中、喉など口腔にヒリヒリやイガイガしたら口腔アレルギーが出ています。
このような症状が出たら、バナナを食べるのを中止してお医者さんに相談しましょう。
ひどい場合だと、アナフィラキシーショックを引き起こしてしまう可能性もあります。
バナナが花粉症対策に効果的なのは証明されている!
しかし、バナナには花粉症の症状を和らげたり予防する効能があるのも確かです。
東京理科大の谷中昭典教授らが、マウスとヒトの臨床実験を行い、その両方でバナナが花粉症の症状を抑制するという結果が出たそうです。
バナナの花粉症対策の効果は、大学教授の実験によって証明されているのです。
バナナの効能
花粉症対策だけでなく、バナナにはたくさんの効能があります。
腸内環境のバランスを整える
バナナには、「フラクトオリゴ糖」と「植物繊維」が含まれています。
フラクトオリゴ糖とはオリゴ糖の1種です。
オリゴ糖は善玉菌の餌となり、善玉菌が増えるのを助けてくれます。
また、フラクトオリゴ糖には虫歯になりにくくする効果もあります。
食物繊維には、「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、バナナにはこの2種類の食物繊維がバランスよく含まれています。
「水溶性食物繊維」は、果物や野菜に多く含まれていて、水に溶けやすくゲル状に変化します。
ゲル状になった水溶性植物繊維は、糖分の吸収を抑え、急激な血糖値の上昇を防いでくれます。
また、善玉菌が増えるのを助けてくれます。
「不溶性食物繊維」は、水分をたくさん吸収して便のかさを増やし、大腸に適度な刺激を与えることによって便意を促してくれます。
腸には全身の免疫細胞の60~70%が集まってます。
腸内環境が良くなると、免疫機能が良くなり、花粉症を和らげたり予防したりする効果が期待できます。
ヨーグルトの乳酸菌と同じですね。
アンチエイジング効果
バナナには、アンチエイジングに効果のある栄養素がたくさん含まれています。
- 皮膚や髪などの細胞の再生の働きがある「ビタミンB2」
- 皮膚や粘膜の健康維持をサポートする働きがある「ナイアシン」
- 肌のバリア機能を高める「ビタミンB6」
- 抗酸化作用により老化防止・免疫力アップ・がん予防の効果がある「ビタミンE」「ビタミンC」「ポリフェノール」
ダイエット効果
バナナは体内に入ってからエネルギーに変わりやすいです。
そのため体内に溜らず、太りにくいのです。
また、脂肪の燃焼を助ける「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ナイアシン」「ビタミンB6」「葉酸」が含まれています。
その他にも、むくみを取ってくれる「カリウム」や食欲を抑えてくれる「ヒスチジン」も含まれています。
うつの症状を抑制する
バナナには、「セロトニン」の原料となる「トリプトファン」と、セロトニンの合成を促す「ビタミンB6」が多く含まれています。
「セロトニン」には、ストレスを和らげたり、うつの症状を抑制するという効果があります。
しかし、セロトニンは「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」の鼻炎症状を引き起こす「アレルゲン」でもあるため、人によってはバナナを食べすぎると逆に鼻の調子が悪くなることもあるそうです。
食べ方を工夫すれば、さらに効能アップ!
花粉症対策だけでなく、たくさんの嬉しい効能があるバナナですが、食べ方を工夫すればもっと効率よくバナナの効能を受け取ることが出来ます。
逆に食べ方を間違えると、体に悪影響を与えてしまう場合もあるので、注意しましょう。
花粉症対策は8週間以上前から
バナナの栄養により腸内環境など体質を変えていくことで、花粉症を和らげたり予防したり出来ます。
体質を変えるのに即効性は無いので、花粉症を抑えたい時期の8週間以上前からバナナを食べるようにしましょう。
毎日2本のバナナを食べる
毎日2本のバナナを食べれば、花粉症に効果があります。
逆に、食べ過ぎると高カリウム血症や尿管結石などの危険性が出てきます。
何事もほどほどが大事ですね。
ホットバナナでパワーアップ!
バナナは温めてホットバナナにすることで、効能がパワーアップします。
作り方もカンタンなのでオススメです!
ホットバナナの作り方
- バナナの皮をむき6~8等分に切ります
- オリーブオイルをかけます。
オリーブオイルをかけることで油膜が温めたバナナの熱を保ち、腸内での滑りもよくなりスムーズに消化しやすくなります。
またオリーブオイル自体の抗酸化作用もバナナと一緒になる事で相乗効果を生み出します。 - 600Wの電子レンジで30~40秒チンします
冷凍バナナでポリフェノール2倍
ホットバナナとは真逆に、バナナを冷凍することで、ポリフェノールが2倍になります。
ポリフェノールには抗酸化作用に優れていて、老化防止、免疫力の向上やガンの予防などの効果があります。
花粉だけでなく、アンチエイジングにもチカラを入れたい場合は、冷凍バナナもいいですね。
ホットバナナに飽きてきたときに、たまに冷凍バナナにするという食べ方も良いと思います。
作り方は、皮を向いてラップして、冷凍室に入れるだけ。
とってもカンタン楽チンです。
皮の斑点が多いバナナを食べよう
バナナの皮の黒い斑点が多いほど、そのバナナは熟しています。
熟したバナナの方が効能が高いです。
熟していないバナナが手に入らなかったときは、バナナの皮に包丁で傷をつけて30分放置しましょう。
それだけで、バナナの免疫機能が高まりバナナの効用がアップします。
ヨーグルトとの最強タッグ!
同じく腸内環境を整え、花粉症に効果を発揮するヨーグルトと一緒に食べれば、効果大アップです。
ホットバナナをヨーグルトに加え、さらに高い抗菌活性力を持つマヌカハニーなんかかけて食べたら、もう最強なんじゃないでしょうか。
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バナナで花粉症対策は危険!?逆に悪化する人もいるよ!! まとめ
バナナには、花粉症に効果があるという研究結果までありますが、ブタクサ花粉症の人は食べてはダメ!
逆に症状が悪化しちゃいます。
しかし、それ以外の方にとっては、花粉症対策の効果もあるし、アンチエイジングやダイエット、うつ病にまで効果が期待できます。
花粉症対策のためにバナナを食べるなら、花粉症の時期の8週間以上前にバナナを食べ始めましょう。
バナナは一日2本。
多すぎてもダメです。
ホットバナナや冷凍バナナにしたり、ヨーグルトに入れて食べたりすると、さらに効果がアップします。
いろいろな食べ方を楽しみながらバナナを食べて、花粉症に備えましょう。
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