初心者でもできるフローリングの傷を自分で補修する手順とコツ

フローリングの傷を補修道具を使って直す様子を表したイラスト 住まい・DIY
この記事は約8分で読めます。

フローリングの傷、実は自分で補修できるんです

「あ、やってしまった…」——フローリングに傷を見つけた瞬間、そんな声が漏れた経験はありませんか。椅子を引いたときにできる線傷や、掃除機をかけている最中にうっかりつけてしまう小さな凹み。気づいたときにはもうそこにあり、修理業者に頼むほどでもないけれど見た目が気になる、という悩みを抱える方は少なくないでしょう。

実は、フローリングの傷はほとんどの場合、自分で補修が可能です。私自身、リビングの複合フローリングにできた傷を実際に補修キットで直したことがあり、材料費は合計1,800円ほどで済みました。一方で、床材補修業者3社に見積もりを取ったところ、部分補修だけでも15,000〜30,000円、傷の範囲が広い場合は50,000円を超えるという回答もありました。この価格差を知ると、まず自分で試してみる価値は十分にあると感じます。

この記事では、フローリングの傷を自分で補修する具体的な手順と、傷の種類・床材ごとの対処法、実際に使った製品名や失敗談、そして今後傷をつけないための予防策までまとめて解説します。最後まで読んで、気になる傷をその日のうちに解決してしまいましょう。

まずは傷の種類と深さをチェックしよう

補修方法を選ぶ前に、まずは傷の深さを見極めることが何より大切です。同じ「傷」でも浅いものと深いものでは対処法がまったく異なるため、ここを見誤ると仕上がりに差が出てしまいます。

浅い傷(表面のコーティングのみ)

爪でひっかいたようなうっすらとした傷や、家具を軽く擦った程度の傷は、表面のコーティング層だけがダメージを受けている状態です。木材本体まで達していないため、色を合わせるだけで簡単に目立たなくできます。作業自体も短時間で済むので、気づいたらすぐに対処してしまうのがおすすめです。

深い傷・へこみのある傷

一方、重い家具を落としてできた凹みや、ペットの爪でついた深い溝は、木材そのものが傷ついている状態といえます。この場合は色合わせだけでは不十分で、パテなどで隙間を埋める作業が必要になるでしょう。放置すると水分が染み込んで傷みが広がる可能性もあるため、早めの対処をおすすめします。

見分け方としては、傷の部分を指でなぞってみて、段差やへこみを感じるかどうかで判断するとよいでしょう。段差がなければ浅い傷、はっきりとした凹みがあれば深い傷と考えられます。

床材の種類によって補修方法・注意点が変わる

フローリングには大きく分けて「無垢材」「複合(シート)材」「突板(つきいた)材」の3種類があり、種類によって補修時の注意点が異なります。

  • 無垢材:木そのものなので、削ったり色を重ねたりする補修になじみやすく、多少の失敗もサンドペーパーで削り直せば修正が効きます。
  • 突板材:表面に薄い天然木のシートが貼られているため、削りすぎると下地が見えてしまいます。サンドペーパーは軽くかける程度にとどめましょう。
  • 複合(シート)材:表面が印刷されたシート仕上げのため、木目の色移りやシート自体の剥がれが起きやすいのが特徴です。補修クレヨンやペンを使う際、シートの継ぎ目に色がにじんで広がってしまうケースがあるので、マスキングテープで補修範囲をしっかり区切ってから作業する必要があります。また、シートが浮いている・剥がれている場合は、色補修の前に木工用ボンドで貼り戻す工程が必要です。

我が家のリビングは複合フローリングでしたが、最初にマスキングをせずにペンを使ったところ、傷の周囲のシートにうっすら色がにじんでしまい、乾いた布で急いで拭き取る羽目になりました。次に補修したときはマスキングテープで囲ってから作業し、にじみを防げました。

たつろん
たつろん
私も先日、爪でついた浅い傷を見つけて焦りましたが、指でなぞってみたら段差がなかったので、補修ペンだけで十分きれいに直せました。ただし複合フローリングだったので、マスキングをしないと色がにじむことを一度失敗して学びました。

自分で補修するために揃えておきたい道具

道具さえ揃えてしまえば、あとは手順通りに進めるだけ。ホームセンターや通販で手軽に購入できるものばかりです。今回、実際に使用した製品と価格(購入時点の実勢価格)は以下の通りです。

  • イチネンケミカルズ フローリング補修用クレヨン 6色セット(実勢価格748円)
  • セメダイン 木部用タッチアップペン ライトオーク(553円)
  • コニシ ボンド 木工用パテ ケヤキ色 50g(638円)
  • 3M サンドペーパー #400(198円)
  • リンレイ ウッドワックス 200ml(1,078円・仕上げ用)
  • 柔らかい布またはウエス
  • マスキングテープ

合計すると材料費は約3,200円でしたが、パテとワックスは1回使い切りではないため、次回以降の補修では1,000円以下で収まる見込みです。

補修キットを選ぶときのポイント

補修キットには色の系統がいくつか用意されているものが多く、実際のフローリングの色に近いものを選ぶことが仕上がりの美しさを左右します。私の場合、床の色がライトオークとナチュラルの中間くらいだったため、最初に選んだ「ライトオーク」だけでは色が浮いてしまいました。結局、隣接する「ナチュラル」のクレヨンを少量混ぜて微調整することで、ようやく周囲となじむ色になりました。可能であれば、複数色を混ぜ合わせて微妙な色味を作れるタイプの補修キットを選ぶと安心です。また、必ず目立たない場所(家具の下や部屋の隅)で試し塗りをしてから本番の傷に取りかかりましょう。

ドライバーやハンマー、ペンチなど基本的な工具が並んだ補修道具の集合。

実践!フローリング傷の補修手順

いよいよ実際の補修作業です。手順自体はシンプルですが、私が実際に失敗した点も含めて解説します。

軽い傷の補修方法

まず傷の周辺をきれいに拭き、ホコリや油分を取り除きます。補修クレヨンやペンで傷の部分に色を乗せ、乾く前に周囲となじむよう柔らかい布で軽くなでるようにぼかしていきましょう。一度で色が薄いと感じたら、乾燥させてから重ね塗りをすると、より自然な仕上がりに近づきます。

最初の挑戦では、ぼかすことに気を取られすぎて布でこすりすぎてしまい、せっかく乗せた色がほとんど取れてしまう失敗をしました。ぼかしは「軽くなでる」程度に留め、色が薄いと感じたら重ね塗りで調整するほうが失敗しにくいです。仕上げに乾いた布で余分な色をふき取れば完成です。

深い傷・へこみの補修方法

深い傷には、木部用パテをへこみに埋め込むようにして充填します。このとき、パテを多めに盛って周囲にはみ出させてしまうと、乾燥後に硬くなって削り落とすのが大変になります。ヘラで軽くすり切るようにして、へこみより少しだけ盛り上がる程度に留めるのがコツです。はみ出してしまった場合は、完全に乾く前に湿らせた布で早めに拭き取ると後の作業が楽になります。

パテが乾燥したら、サンドペーパーで表面を平らに整え、周囲の床材と段差がなくなるようにしましょう。最後に、フローリングの色に合わせた補修ペンやワックスで色味を調整すれば完成です。パテの種類によって乾燥時間が異なるので、パッケージの表示を確認しながら作業を進めてください。

たつろん
たつろん
実際にパテを使って深い傷を補修したときは、最初はみ出したパテをそのまま放置してしまい、乾いてから削るのにかなり手間取りました。次からは乾く前に拭き取るようにしたら、サンドペーパーの仕上げがとてもスムーズにできました。

作業のタイミングにもコツがあります。湿度が高い日はパテやワックスの乾燥に時間がかかるため、晴れて乾燥した日に行うのがおすすめです。窓を開けて風通しを良くしておくと、さらに乾きが早くなります。ただし、ワックスや溶剤系のパテには可燃性の成分を含むものがあるため、火気の近くでの作業は避け、必ず窓を開けて十分に換気しながら作業してください。作業後、ワックスや溶剤のにおいが残っている間は、キッチンのコンロなど火気を使う場所での使用も控えるようにしましょう。

なお、賃貸住宅にお住まいの場合は注意が必要です。フローリングの傷は経年劣化とみなされ、借主に原状回復義務が発生しないケースもありますが、色を大きく変えるような補修や、パテで大きく埋める補修をしてしまうと、かえって「通常の使用を超える損耗」と判断され、退去時に修繕費を請求される可能性があります。DIY補修を行う前に、まずは管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。

補修後に傷を防ぐための予防策

せっかく直した床を、また傷つけてしまっては元も子もありません。ちょっとした工夫を取り入れるだけで、フローリングの傷は大幅に減らせます。

家具の脚にフェルトを貼る

椅子やテーブルの脚には、市販のフェルトクッションを貼るだけで、床を引っかく傷を大幅に減らすことができます。フェルトは消耗品なので、汚れてきたら定期的に交換するようにしましょう。

こまめな掃除で小傷を防ぐ

砂や小さな砂利を掃除機やモップで取り除いておくと、歩行時にできる微細な傷を防げます。玄関マットを置いて外からの砂を持ち込みにくくするのも効果的です。

たつろん
たつろん
我が家では椅子の脚にフェルトを貼ってから、床の傷が本当に減ったので、これは早めにやっておけばよかったと感じています。

ペットを飼っている場合は、爪切りを定期的に行うことも有効な予防策のひとつです。加えて、ペット用のマットやコーティング剤を活用すれば、床への負担をさらに軽減できるでしょう。


この記事に関連するおすすめアイテム

記事で紹介した方法をさらに快適にするアイテムをまとめました。

フローリング補修キット

Amazonで見る 楽天市場で見る

床用木部パテ

Amazonで見る 楽天市場で見る

家具用フェルトクッション

Amazonで見る 楽天市場で見る

まとめ

フローリングの傷は、浅いものであれば補修クレヨンやペンで、深いものであればパテを使うことで、自分でも十分きれいに補修できます。まずは傷の深さと床材の種類(無垢材・複合材・突板材)を確認し、それに合った道具と手順で対応することが、美しい仕上がりへの近道です。

私自身、色選びの失敗やパテのはみ出しなど、うまくいかなかった経験もありましたが、原因が分かれば次からは同じ失敗を避けられます。マスキングでにじみを防ぐ、はみ出したパテは乾く前に拭き取る、火気を避けて換気しながら作業する——こうした小さな工夫の積み重ねが、仕上がりの差につながります。

補修後は家具にフェルトを貼ったり、こまめに掃除をしたりすることで、同じ場所に傷がつくのを防げます。

業者に頼めば15,000円〜50,000円ほどかかる補修も、道具さえ揃えれば3,000円前後から挑戦できるのは大きな魅力です。傷の深さと床材を見極め、賃貸の場合は事前に管理会社へ相談したうえで、正しい手順で丁寧に作業すれば、思っている以上にきれいに仕上がります。今回紹介した方法をぜひ試してみてください。気になっていた床の傷がきれいに直った瞬間、きっと「やってよかった」と感じられるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました